神栖市有機ヒ素汚染事件

有機ヒ素汚染事件のイメージ

 神栖市の有機ヒ素汚染事件について、公害等調整委員会での責任裁定の審問が続けられています。

 同委員会は、申立人らの症状がジフェニールアルシン酸(以下、「ジ酸」といいます。)という毒ガス原料に使用された物質によるものかどうかを医学的に判断するために神経内科や小児科等の医師4名を専門委員に任命しました。

 また、2008年9月には、汚染のひどかったA地区に居住していた一家5名がこの審理に参加申立をして加わりました。特にこの一家の子ども3名は、発達障害やぜん息、腫瘍等の重大な健康被害が生じており悲惨な状況です。

 私たちは、参加人を含めた申立人のカルテ類を整理し、協力して頂いている医師に申立人らを診察してもらいその結果を意見書に作成してもらったり、各病院に残っている画像を全て提出するなど、申立人らの被害がジ酸によるものであること示す証拠を提出することに努めてきました。

 それらを踏まえて、専門委員の医師によって2009年9月から10月にかけて申立人ら全員の診察が行われました。

 2009年12月からは、3回にわたって申立人らの証人尋問が予定されています。これは主に各家庭から代表者の方(12名)に証人に出てもらいその各家庭の人々の健康被害の実態を具体的に述べてもらい、各委員にそれらを実感してもらうものです。現在、弁護団は、その準備に追われています。ぜひこの証人尋問を成功させて、申立人らをはじめとする被害者らの救済につなげていきたいと考えています。

 審問はまだ続いていきますが、皆様のご支援をお願い致します。
                                                                                                           (弁護士 五來則男)

※2012年5月公害等調整委員会は茨城県の責任を認める裁定を出しました。
 茨城県は裁定を受け入れ、申立人と和解すると決定しました。
 事件の詳報は追ってお知らせします。

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